再生への第一歩

以前、とても美味しいと思っていたラーメン店がありました。「あの街に行くことがあったら、またあのお店に寄りたいなあ」と思っていたのですが、最近ようやくそのお店に行くことができました。ところが…。

 

ありがちなことなのかもしれませんが、残念ながら味はかなり落ちていて、店内も以前より汚く感じました。なかなか行くことができなかった分、期待値が必要以上に上がってしまっていたのかなとも思いましたが、冷静に思い直そうとしても、やっぱり味はかなり落ちています。

 

原因は何なのか?

 

いろいろなことが考えられますが、まず最初に始めるべきことは明らかなようです。

何かを立て直すとき、真っ先に立て直すべきことは何か?

 

「まずは心の状態を立て直す」

 

何かがうまくいかないとき、もちろんいろいろな原因があるかとは思いますが、真っ先に立て直すべきは心の状態。以前に教えてもらった言葉ですが、まさにそうだなあと思いました。

 

「よし、失敗を素直に認めて、今から立て直そう!」という思いから、再生が始まるということでしょう。

 

味の落ちたラーメンを食べながら、自分自身が反省すべきことを棚卸ししなければ、と思いました。

飛行機から見る大山(だいせん)

ここ数年、飛行機に乗るのが苦手で、極力飛行機に乗らない生活を過ごしてきました。海外旅行は十年以上していませんし、国内の移動は新幹線をはじめとする電車で通してきました。

 

でも、物事の道理でしょうか、逃げてばかりいるとその課題がいつまでも追いかけてきます。最近では、島根・松江に行く用事が増えました。もちろん、電車を乗り継いで行くこともできるのですが、東京からの移動となると飛行機を利用することが現実的です。

 

「そろそろ飛行機の苦手意識を克服しなければ…」と思い、一度飛行機に乗ったのですが、極度の緊張感から機内で吐きそうになってしまい、機内トイレの中で長時間うずくまってしまいました。

 

でも、そのような経験をしたおかげで、これは「飛行機は苦手」というレベルではなく、真剣に向き合わなければならない病であると認識した私は、心療内科で受診することにしました。

 

医師からは「飛行機が苦手という人は結構多いので、あまり気にしないでください」と言われ、その言葉を聞いただけでもかなり救われた気がしました。そして、飛行機に乗るときなど、パニックになりそうなシチュエーションのときに服用する処方薬を出してもらい、現在に至っています。

 

今でも、飛行機に乗る前は最低限の量の薬を飲んでいますが、おかげで以前ほど飛行機に乗ることが苦痛ではなくなってきました。最近ではようやく「折角だから、機内の時間を楽しもう!」と思えるようになりはじめました。

 

私の機内時間の楽しみ方は、窓側の席であればやっぱり外の景色を眺めることです。もともと自分自身旅行が好きでしたが、それは新鮮な景色を眺めることができるから、ということを思い出しました。

 

先日、機内から鳥取の大山(だいせん)を一望することができました。飛行機で移動するときも「旅行を楽しむ」という気持ちを持っていたいと思います。f:id:horga:20190816074355j:image

 

 

カーエアコン次第

先日、かなり暑い日に愛用の軽自動車を運転しました。田舎の山道をドライブすることは私の楽しみの一つなのですが、この軽自動車、かなり年季が入っていて、カーエアコンの調子が気まぐれなところがあります。

 

普段は窓を開けて運転すると山の涼しい風が入ってくるので心地よいドライブを満喫できます。でも、その日は山の中でも猛暑日で、とても窓を開けて運転することができませんでした。その日のカーエアコンですが、最初は冷たい風が出ていたのですが、徐々に外気に負けてしまったのか、あまり冷たい風が出なくなりました。

 

運転しながら熱中症にかかるといけないと思い、早めに帰宅したのでことなきを得ましたが、もし街中で渋滞にはまってしまったらどうなっていたかと思うと、本当に身の危険を感じる暑さでした。

 

カーエアコンも欠かすことのできない安全装置の一つだということを認識しました。

楽しめるかどうか

先日、羽生善治さんの講演を聞いてきました。

小学生の頃、一時は将棋のプロ棋士になることに憧れを持っていましたので、羽生さんと共有した時間はまさに至福のひとときでした。

 

羽生さんは厳しい勝負の世界に身を委ねてこられたからでしょうか、ときおり厳しいお話もありました。

一番良い状態は、勝負を楽しんでいるとき。緊張しているときは、それほど悪い状態ではない。一番良くないのは、やる気が出ないとき。

 

わかりやすい言葉で穏やかにお話されていましたが、勝負し続けることの厳しさを感じました。もし、「勝負」を「仕事」という言葉に置き換えてみたら…。

 

確かに仕事を楽しんでいるときは状態の良いときですが、仕事に対してやる気が出なくなることもあります。でも、当然ながら請け負った仕事は完遂しなければいけない…。そこでどうするか。

 

そのヒントを教えていただきました。あとは実践あるのみ。今回のお話を、自分自身の肥やしにしていきたいと思います。

流れ星

田舎の夜空の下で電話していたところ、流れ星のような光が流れていきました。

 

気のせいかな、と思ってそのまま電話していたら、今度は鮮やかな流れ星が、空の端から端へと流れていきました。

 

電話を終えて、もう一度しっかり流れ星を見ようとじっと星空を観察しましたが、もう流れ星を見つけることはできませんでした。

2000万円の衝撃

金融庁の報告書による「老後2000万円不足問題」ですが、一般的には新鮮なデータを提示したのではなく、年金制度における共通認識としての前提を伝えたものとされています。

 

今までこの事実があまり大きな問題になってこなかったのは、ある前提があったからではないでしょうか。

 

それが退職金です。「定年まで勤めれば2000万円程度の退職金が出るはずなので、定年退職後は退職金と年金で生活してください」という隠された前提があったものと思われます。

 

退職金には退職一時金と企業年金があるようですが、話を簡単にするためにザックリと退職給付額をネット検索してみました。それによると、上場企業や国家公務員の退職給付額は2400万円程度、東京都の中小企業が1400万円程度とありました。東京都以外の中小企業の平均額はわかりませんが、おそらく東京都の中小企業の平均額よりも少ないものと思われます。

 

私自身、将来に対する漠然とした不安な気持ちは、このことにも大きな原因があったと理解しました。つまり、定年退職金のない仕事人生を選択したために、定年という概念が当てはまらないかわりに、「収入がなくなったらどうしよう」という不安感が、年齢を重ねるにつれて大きくなっていきます。

 

退職金のない人は、この事実を相当真剣に受け止めなければいけないのでしょう。そしてこの問題の重要なポイントは、2000万円も退職金を受け取れない人の割合が、今後ますます増加していく可能性があるということではないでしょうか。

 

この危機感を、仕事を前向きに取り組むための補助線とすることができれば、と思います。

常識は動いている

常識とされる考え方や社会通念は、いつも同じではなく、少しずつ変化しているようです。50年近く生きてきて、そのことを実感しています。

 

最近、私の世代よりももっと若い人が書いた本に、同じような内容を見つけました。

「僕たちの親の世代が刷り込まれた常識と、現在の常識はすでに変化している。」

 

確かにその通りなのかもしれません。定年まで雇用が守られる時代ではなくなりつつあるし、影響力のある大手企業でさえ労働環境の改善を求められる時代です。

 

これからは、組織としての結び付きが緩やかとなり、個人としてどのように働いていくかが問われる時代になっていきそうです。日本自体は人口減少社会に突入していますが、 AIやロボットによっていかに業務を効率的にこなしていくかが重要な課題となっています。

 

そのような環境にあって、危機感を持つことはもちろんですが、環境変化を前向きに捉えて積極的に仕事と向き合っていくことができるかどうかが、大きな分かれ道となりそうです。