東海道新幹線

緊急事態宣言が解除されて数日後に東海道新幹線・のぞみに乗る用事があったのですが、一両まるごと貸切状態でした。私と同じ車両には、他にもう一人乗車していただけでした。

 

最近、のぞみに乗りましたが、やはりその時と比較するとかなり乗客数は戻ってきています。二人掛け、三人掛けシートのほとんどが埋まっていました。

 

ただ、どの座席も隣りに他人が座っていることはないようです。私の隣りの座席もずっと空いていたので快適でした。また、名古屋駅、東京駅の構内は、緊急事態宣言前の賑わいが戻りつつあるようです。

 

一両まるごと貸切状態の新幹線に乗ることはもうないかもしれませんが、以前のようにほぼ満席状態に戻るまでにはまだまだ時間がかかるような気がします。利用者の立場からすると現在の状況くらいが適度に空いていてありがたいのですが、これからどうなっていくことでしょうか。

 

緊急事態宣言直後に新幹線を利用した際、車両が空いていたこと以外にもう一つよかったことがありました。新幹線の改札口で、駅員さんに「ありがとうございます」とお辞儀されたことです。

 

そういえば、今まで何度も東海道新幹線を利用してきましたが、改札口の駅員さんに感謝の気持ちを伝えられたのはこれが初めてでした。最近利用した際は、改札も適度に混雑していましたのでもうお辞儀されることはありませんでした。

 

いつもいつも利用者に頭を下げてほしい、というような無茶なことを言いたいわけではありませんが、例えばせめて一年に一日だけでも感謝DAYを設け、意識して利用者にお辞儀をする日があってもよいのではないかと思いました。

 

改札口の駅員さんはいろいろな業務で大変でしょうが、新幹線に限らず、またJR・私鉄を問わず、駅員さんにお辞儀されたのがあまりにも新鮮で心地よいものだったので、そんなことを考えました。

f:id:horga:20201015043449j:image

 

東京駅丸の内北口2

先日、東京駅丸の内北口から大手町駅へ向かいましたが、横断歩道がさらに改修され、以前のような状態に戻されていました。横断歩道の向きが東京駅構内からまっすぐ延びていて、歩道の柵も一部外されたのか、歩道幅がかなり広がっていました。

 

この東京駅丸の内北口から大手町方面へ向かう横断歩道は、よくニュース番組で撮影される場所です。やっぱりここは、多くのビジネスパーソンが足早に歩いて行くのが様になっています。私だけでなく、「以前の状態に戻してほしい」という声が多かったのかどうかはわかりませんが、やっぱり足早に仕事場へ向かっていけるほうがストレスフリーでいいと思います。

 

それにしてもこの改修の施主が誰なのかはわかりませんが、JRであれ、三菱グループであれ、東京都であれ、利用者にとってよりよい改修を実行してくれること自体、本当に素晴らしいと思います。

 

このスピード感、ちょっとしたことへの配慮、修正すべきことを素直に受け入れて修正する姿勢を、私自身も見習いたいと思います。

6連敗

昨日、藤井聡太二冠と豊島将之二冠との対局があり、またしても藤井二冠が豊島二冠に敗れ、これで豊島二冠に対して公式戦6連敗となりました。藤井二冠のファンである私自身の気持ちを整理するために、あまり意味はありませんが、なぜ6連敗したのかを整理したいと思います。

 

今回の対局は残念ながら無料のインターネット放送をしていなかったので、結果をネットニュースで知っただけですが、解説者のお話では、序盤・中盤を通して藤井二冠がリードし、終盤の勝勢の局面で豊島二冠に粘りの手を繰り出されるうちに緩手を連発してしまい、大逆転負けしたようです。

 

私自身は、現在の藤井二冠が豊島二冠との対局を通して得るものは非常に大きいと思っていますので、今回の敗戦も今後の大きな糧にすればそれほど結果を気にしなくてもよいのではないか、と考えている者の一人です。ただ、今回の対局に限らず、最近の藤井二冠は、勝勢の局面で緩手・悪手を指してしまい、逆転を許すことがしばしばあるようです。

 

たまたま対戦者が逆転の一手を拾うことがなかったので、表面上は大事に至らなかったという対局が(あくまでも素人考えですが)最近多いように感じます。詰将棋で鍛えた終盤の正確な読みが藤井二冠の最大の強みであるにもかかわらず、なぜそのような状態が続いているのでしょうか。

 

これが、スランプというものなのかもしれません。他の棋士よりも読みの速度が速い分、いろいろな手が見えてしまい、勝勢の局面で確実に勝利に至る手を見落とし、他のいろいろな手を読んでしまうことが、現在の藤井二冠の落とし穴になってしまっているような気がします。

 

藤井二冠は、このスランプをどのように克服すべきか。その答えは、素人の私にはわかりませんが、一ファンとして勝手なことを言わせてもらうと、そろそろ藤井二冠も「大局観」と真剣に向き合うべき時にきているのではないかと思います。

 

今回も、1分将棋になってからの大逆転負けですので、どんなに読みの速度が速い藤井二冠であっても、すべての手を読み切ることは物理的に無理な状況でした。読みの深さ、読みの柔軟さに磨きをかけつつ、「指運」とも呼ばれる「大局観」を藤井二冠が今後どのように鍛えていくか。

 

その課題が突きつけられている気がします。今回の対局は、まさに「将棋で勝って、結果で負けた一局」だったようです。でも、もしそうであるなら、ボールは豊島二冠にあるのではなく、藤井二冠の手の中にあります。自分の中に克服すべき課題がある以上、藤井二冠はその課題を乗り越えていくのではないか。

 

そのことを、期待したいと思います。

東京駅丸の内北口

以前からずっと感じていたのですが、大手町方面から東京駅構内へ入っていく際、改修工事によって歩行の導線が非常に悪くなりました。

 

以前であれば、信号のある横断歩道を真っ直ぐ歩いていけば、そのまま真っ直ぐに丸の内北口から東京駅構内に入っていけたのですが、今は横断歩道を渡ったあとで方向転換しないと構内に入っていくことができません。

 

しかも人だまりができそうなスペースに遮蔽物(地下への階段入口)があるため、他人を追い抜いて急いで歩くことができず、人の流れに身を委ねるしか仕方がありません。

 

なぜ、あえて不便な導線に改修したのでしょうか。

 

一つの理由は、地下街へ一人でも多くの人を誘導したいということでしょうか。最近、確かに東京駅構内の店舗が充実していると感じます。

 

そしてもう一つの理由は、東京駅丸の内北口から走って大手町方向へ向かう人をなくすためでしょうか。確かに以前の導線であれば、通勤で大手町にあるオフィスへ向かう場合、出社時間ギリギリになっていたら周りを歩く人のことが目に入らず、全力で走ってしまうかもしれません。

 

私はたまにしか丸の内北口を利用しませんので本当のところはわかりませんが、改修によって東京駅が綺麗になったことについては大歓迎です。

超一流への憧れ

昨年のラグビーワールドカップ日本大会は大いに盛り上がりましたが、それ以降、スポーツを見ていてあまり興奮することがありません。あのときの印象があまりにも強烈すぎて、自分自身の気持ちの中でハードルが高くなってしまったのかもしれませんが、あのときのラグビー日本代表チームのように「これぞ超一流」というプレーを見たいという欲望がどこかにあるからかもしれません。

 

過去に超一流のプレーを見てしまうと、自分自身の目線がどうしてもそれに合わせて高くなっていきます。私が小さい頃の「超一流」と言えばやっぱり王貞治選手でした。王さんのホームランをテレビで見るだけでスカッとした気分になりました。王さんが引退したとき、私はまだ小学生でしたが、本当にガッカリして「もうプロ野球は見たくない!」とずっと拗ねていました。

 

ジャンルは違いますが、小さい頃のテレビの中の「超一流」と言えば志村けんさんでした。今年お亡くなりになったときには、初めて有名人が亡くなったことで涙を流しました。知人ではないのに、涙が出ることがあるということを経験しました。

 

最近の野球界の「超一流」と言えば、やっぱりイチロー選手でしょう。私たち世代はイチロー選手がプロ野球にデビューしてからずっと現役時代を追いかけてきていたので、どうしても「イチローのようなプレー、イチローのような記録」を期待してしまいます。イチロー選手の記録を追い抜くことは不可能に近いと重々承知しているのですが、やっぱり新たな「超一流」が出てくることをどうしても期待してしまいます。

 

最近、藤井聡太二冠がずっと話題になっているのも、私たちの「超一流」に対する憧れが強いからではないでしょうか。将棋界ではずっと羽生善治九段が「超一流」の座に君臨してきましたが、最近無冠になりました。しかしながら、今回竜王戦の挑戦権を獲得し、豊島将之竜王と100期タイトル獲得をかけた七番勝負は、藤井二冠の対局と同様に大いに盛り上がるのではないでしょうか。

 

王さんやイチロー選手を知っている私たち世代は、どうしても目線が高くなってしまっているのかもしれません。現在のプロ野球界にもすごい選手はたくさんいると思いますし、大谷翔平選手や大阪なおみ選手は「超一流」と呼ぶべき選手なのかもしれません。でも、やっぱり「試合に出続けて、結果を残し続けてこそ、超一流」というイメージをどうしても色濃く持ってしまっています。

 

藤井聡太二冠は「将棋が好きで仕方ない」ということが画面から伝わってきて、私が期待する「超一流像」に合っているから大ファンになっているのかもしれません。確かに「超一流像」は人それぞれなのかもしれませんが、誰が見ても唸らされ、誰が見ても感動させられる「超一流」の出現を期待したいと思います。

ラグビーワールドカップ

ラグビー ワールドカップ2019が開催されてから一年が経過します。最近、当時の日本戦を動画で見ましたが、久しぶりにラグビー 熱が蘇ってきました。

 

ラグビー ワールドカップの開会式を迎えるまで、国内ではほとんど盛り上がっていませんでしたが、開会式直後の日本対ロシア戦が始まってから、一気に国内でもラグビー 熱が高まっていったのが印象的でした。

 

当初は甘く考えていて、二次募集のときでも日本戦のチケットが手に入るのではないかと思っていたのですが、全くかすりもせず、何とかフランス対アルゼンチンの試合を観戦することができました。同じ時間帯にニュージーランド戦が開催されていたためにチケットをゲットできたものと思いますが、今思えばティア1同士の好ゲームを体感することができて非常にラッキーでした。

 

台風の影響で中止になった試合もありましたが、日本代表の躍進もあり、おおいに盛り上がった大会でした。

 

この勢いで東京オリンピックパラリンピックも盛り上がるだろうと思っていたのですが、まさか延期になるということを1年前は全く想像できませんでした。

 

来年、改めて東京オリンピックパラリンピックが開催されるかどうかは微妙な感じですが、またスポーツで盛り上がれる日を楽しみにしたいと思います。

5連敗

藤井聡太二冠が先日のJT杯でも豊島将之竜王に破れ、これで対戦成績は公式戦5連敗となりました。

 

なぜ豊島竜王に5連敗したのか、豊島竜王のコメントをもとに私なりに整理してみたいと思います。

 

ネットニュースによると、豊島竜王は「(5連勝のうち)最初の頃は正直、まだ余裕があった。でも、ここ数局はギリギリの戦いだった」といった内容のコメントをされたようです。つまり5連勝のうち、最初の2〜3局は実力的に豊島竜王が上回っていたということでしょう。

 

では、直近の2〜3局はなぜ豊島竜王に連敗したのか。豊島竜王は「連勝しているので相性がいいのかもしれません」とコメントされているようですが、そこに何か大きなヒントがあるように感じました。

 

藤井二冠が豊島竜王と対局する際、「そろそろ勝たなければいけない」という焦りが無意識のうちに高まってきているのではないでしょうか。深くて鋭い読みを入れる藤井二冠ですが、おそらく豊島竜王は藤井二冠の読みにない手を指す傾向にあると想像され、そんなとき「今回は勝たなきゃ…」という気持ちがわずかでもあるとますます焦ってしまい、悪手・緩手につながるのかもしれません。

 

だからこそ、元メジャーリーガー・イチロー選手のマインドセットを見習うべきではないでしょうか。対戦成績で部の悪い投手のことを聞かれたイチロー選手は、「彼は苦手な投手ではありません。僕のバッティングの可能性を引き出してくれる素晴らしい投手です」とコメントされたようですが、今の藤井二冠はまさにそのマインドセットを取り入れるべきです。

 

難しい局面へと導く豊島竜王は、藤井二冠の可能性をさらに広げてくれる素晴らしい棋士です。だからこそ、豊島竜王との対局では結果にこだわらず、「また自分の可能性を引き出してくれるかもしれない!」と、大いに楽しみながら戦いに挑むべきではないでしょうか。

 

例え豊島竜王に10連敗しても、しばらくは勝敗にこだわらず、そのようなマインドセットで戦うことができれば、今後ますます藤井二冠の強さに凄みが増していくものと想像します。