将棋棋士と公認会計士の二足の草鞋

船江恒平六段が、公認会計士試験に合格したというニュースを見ました。

 

公認会計士試験か、それに類する試験にチャレンジしたことがある人は「これは凄い!」と思うのではないでしょうか。

 

将棋棋士として対局をこなしつつ、1年8ヶ月専門学校に通って合格してしまうわけですから、やっぱり将棋棋士は頭脳明晰ということなのでしょうか。

 

船江六段といえば一年ほど前、順位戦で現在の藤井二冠と対局しています。結局藤井二冠が勝利しましたが、終盤までどちらが勝利するかわからない熱戦だった記憶があります。

 

将棋にも真剣に向き合いながら、公認会計士試験に合格する。退路を断たずとも、こういう生き方もあるのでしょうが、それにしてもレベルが高すぎてよくわかりません。

 

退路を断つか、断たれるか

藤井聡太二冠の凄いところは、高校生ですでに退路を断っていることです。高校中退のニュースから、そのことを実感しました。

 

退路を断つ、ということは、精神論だけなら誰でも取り入れることができますが、それを実際の行動レベルにまで落とし込もうとすると相当な勇気が必要です。

 

また、実際に退路を断ってしまったばかりに失敗する人のほうがはるかに多いのではないでしょうか。中途半端な気持ちであるなら、退路を残しておくのも人生設計の知恵かもしれません。

 

退路を断つ、ということは能動的な行為ですが、いつの間にか退路が断たれてしまっている、ということもあるかと思います。最近、「自分自身は退路を断つつもりはなかったのに、知らず知らずのうちに退路がなくなっていた」という状態を想像することがあります。高齢になればなるほど転職できる機会は少なくなっていくからです。そして、こちらのほうが実は普遍的であり、現実の世界そのもののような気がします。

 

何かに取り組んでいるとき、実はそれ以外の無限に広がる可能性の扉に蓋をしている現実を、なかなか気づくことができません。たからこそ、目の前の課題に取り組むときは、その他無限大の可能性の分までやってやろう、という気持ちを持つことが後悔しない生き方につながるのかもしれません。

これも、実際にはなかなか難しいことではありますが、退路を断つ、という生き方を身近なものにするコツのような気がします。

高校中退

かなりショッキングなニュースでした。藤井二冠が1月末付で高校を自主退学していたとのことです。卒業まであと二ヶ月なのだから、高校だけでも卒業すればよいのに、と思ってしまいます。私には計り知れない感覚です。出席日数が足りない、という報道もありましたが、それなら補習を受けるなどして卒業するための条件を整えることはいくらでもできたはずです。

 

やっぱり「将棋に打ち込みたい」というコメントは本音だったのでしょう。超一流のプロの感覚は、真剣のような切れ味を感じます。まだ10代なのだから、若さの特権を活かしていろいろと寄り道する生き方もできるはずですが、一心不乱の生き方にただ頭が下がります。

 

藤井二冠は、自身の実力のピークは25歳頃と想定しているそうです。だからこそ、周りから見れば生き急いでいるように見えることでも、本人からすれば理にかなった選択をしているだけなのかもしれません。それにしても、凄い、の一言です。

白い梅

今シーズンの12月と1月は例年よりも寒く感じたためか、2月に入ってから寒さが和らいできた感じがします。

まだまだ寒い日はあるでしょうが、その確率は徐々に減っていき、やがて季節の変わり目が訪れます。

先日も、梅が見事に咲いているのを見つけました。

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令和三年の節分

今年の節分は2月2日であることを今日になって初めて知りました。明日の2月3日ではなく、一日早い今日が節分になるのは124年振りとのことです。

 

このことは地球が太陽の周りを一周するのに要する時間が365日ちょうどではなく、365日とプラス6時間弱という端数が生じることによって発生する現象なのだそうです。

 

閏年が1日多い366日となることでその端数は吸収され、それ以外のことには何も影響しないものと思っていたのですが、節分の日に影響するとは想像もしていませんでした。

 

ちなみに昭和59年は節分の日が2月4日だったのだそうですが、中学生の私はそんなことに全く関心を持っていなかったようで、そのことも今日になって初めて知りました。関心がなかったというよりも、当時は収集できる情報がかなり限られており、新聞も読んでいなかったですし、テレビのニュース番組も見ていなかったので、身近な人から教えてもらわない限り知る余地がありませんでした。

 

改めてインターネットが浸透し、その上でスマホが浸透していることで、かなり多くの情報を自ら取りに行くことができる環境になっていることを知らされた日となりました。

スマートグラス

若いときはコンタクトレンズをつけていましたが、直接目に装着する違和感が年齢を重ねるごとに高まっていき、最近はずっとメガネをかけています。

 

メガネをつけていて、最近気になることがあります。「スマートグラス」はいつ発売されるのだろうか、ということです。コロナ禍でコンサート会場やスポーツ競技場等、大勢の人が集まる場所に行くことが難しくなっている今だからこそ、バーチャルリアリティサービスを実現すべき時期に来ているのではないでしょうか。その機能が充実したスマートグラスがあれば、実際の会場は無観客でも、お金を払ってバーチャルリアリティによるスポーツ観戦等を楽しみたい人はたくさんいるはずです。

 

また、自転車に乗っていたときに思ったのですが、GPS機能を応用したスマートグラスがあればよいのではないでしょうか。視覚には入っていない別の自転車が右手から猛スピードで近づいてきている、左手の歩道から歩行者がこちらに向かってきている、といった死角情報を知らせる機能があれば交通事故もかなり減るのではないかと思います。

 

老眼が入ってきた最近になって、スマートグラスに付帯してほしい機能が視力矯正サービスです。メガネをかけていると、遠くの物は見えやすくても近くの物のピントが合わず、メガネを外して確認することが増えてきました。遠くを見たり近くを見たりするたびに、グラスが自動的に尚且つ瞬時に度数を矯正することができれば、きっとこんなに肩凝りに悩むこともないような気がします。

 

近い未来は「AIを制するものが、世界を制す」と言われています。情報革命はアメリカの企業が完全に世界を制したと言えるでしょうし、AI革命は中国とアメリカの企業が大きくリードしつつあると言われています。

 

ぜひこのようなスマートグラスを日本企業が開発し、AIを応用したグラスを通して世界を席巻していってほしいと思います。

初勝利

先日の朝日杯将棋オープン戦藤井聡太二冠が豊島将之竜王と対戦し、公式戦七戦目にして初勝利を挙げました。

お互い一分将棋の終盤戦、豊島竜王の勝ち筋もあったようですが、終始落ち着いて指していた(ように見える)藤井二冠に軍配が上がりました。

今回の対局は、藤井二冠のコメントにもあったように「強い人と対局するのは楽しいので、今までの成績は気にせず、精一杯指そうと思った」という藤井二冠のマインドセットが豊島竜王を上回ったように感じました。

一方の豊島竜王のほうは、「ラスボス」と言われ、藤井二冠に対してどこまで連勝を伸ばすのか注目されていましたので、公開対局ということもあり、やりにくいところもあったのではないかと思います。

 

今回の藤井二冠の勝利で、今後はお互いに今までのようなプレッシャーから解放され、より勝負に集中できるのではないでしょうか。

今後の対局がますます楽しみです。