「パラダイム・シフト」

地球環境危機を伝える「環境問題」をどのように捉えたらいいのでしょうか。科学的な証拠が揃ってきて、現在のライフスタイルを続けることに警鐘を鳴らしつつあります。

確かに、現在の日本に暮らす私たちは「利便性」を享受し、「豊かさ」を享受しています。しかしながら、「豊かさ」の定義が変化しつつあるようです。

以前は、「物の豊かさ」を求める傾向にあったようですが、近頃の日本においては「心の豊かさ」を求める傾向になっているようです。この傾向は、おそらく先進国に共通の傾向ではないでしょうか。

その上で、最近顕著に「環境問題」がクローズアップされています。「地球環境危機を解決するためには、文明を少し後退させなければならないのではないか」という風潮があるように感じます。

ある人から聞いた話ですが、現在の私たちに突きつけられていることは「後退」ではなく「変革」であり、現在の社会生活の基盤となっている考え方から変革する「パラダイム・シフト」が求められているということです。

「豊かさ」の概念が変わりつつある現在において、「パラダイム・シフト」が求められていることは、偶然ではないように感じます。