可能性とアイデンティティ

「産業文明」がおこり、便利で快適な製品に囲まれた生活を送ることが出来るようになりました。そして、現在の日本においては「モノの豊かさ」よりも「ココロの豊かさ」に比重を置く傾向が強まりつつあると言われています。


自分次第で「自己実現」することの裾野が広がっている時代であるのかもしれません。「自分自身の可能性」が広がるということは、「アイデンティティ」に対する意識の比重が高まる時代であるのかもしれません。もちろん、「アイデンティティ」という言葉そのものの広まりにより、自然と意識せざるを得なくなっている部分もあるのかもしれません。


「中空構造」が特徴的な精神構造と言われる日本人も、「核構造」ともいうべき「アイデンティティ」とどのように折り合いをつけていくか、問われているのかもしれません。