「武士道」を読んだ夜

日本人の「武士根性」とは何か。「武士道」とは何か。

そういったことを一から勉強しようと、先日「武士道」を読みながら寝てしまったのですが、その夜はなんとも怖い夢を見てしまいました。

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私は病院で検査を受け、検査結果を聞くために待合室で待っていました。やがて、医師に呼ばれ、薄暗い部屋に連れて行かれます。その部屋には、医師と私だけしかおりません。そして、ある病名が告げられ、私の余命が残りわずかであることを知らされます。

私は顔面蒼白になり、突然泣き叫んでしまいます。

「まだ死にたくない!まだ死にたくない!!もっと生きたい!もっともっと生きたいよお!!」

そのようなことを叫びながら、半狂乱になって泣き続けました。医師が「まだ治る可能性もゼロではないから、あきらめるな!」と私の肩を持って励まそうとします。でも、私は医師の手を振りほどき、泣き喚くことをやめません。


場面が変わり、私は病院から出ていました。実家に帰る途中で、旧友とばったり出くわします。旧友は友だち同士で楽しそうに笑い合っています。私のほうから旧友に声をかけ、「まだ誰にも言わないでほしいんだけど・・・」とことわりつつも、私の病名を告げ、残りわずかしか生きられないことを伝えます。

旧友は「そうか・・・」と心配してくれたのですが、「ちょっと急用があるから」と言い、すぐに行ってしまいました。

私はまた、一人ぼっちになってしまいました。道端でひとり、「まだ死にたくない、まだ死にたくない・・・」と、ずっとつぶやいていました。道を行く人は、気持ち悪そうにチラっとこちらを見るだけで、通りすぎていきました。
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夢から覚めて、本当にほっとしました。医師から病名を告げられ、私の余命が残りわずかであると知らされたことが、あまりにも鮮明な実感が伴っていたため、本当にどうなるものかと不安でいっぱいでした。


「武士道」を読んだ夜、なぜこんな夢を見たのでしょうか。「オマエが『武士道』を語るのは、まだ10年はやい!」という警告でしょうか。

改めて、自分自身の弱さ、醜さを思い知らされた、実感の伴う夢でした。