負荷を与える

筋トレをするときは、徐々に負荷を上げていかないと筋肉が悲鳴を上げてしまうそうです。それは、仕事においても同じなのでしょうか。

「仕事の大切な能力の一つとして、『基礎体力』が挙げられる」と学んできました。仕事における「基礎体力」とは、(仕事の内容にもよりますが)筋力的な体力のことではなく、ずっと仕事に打ち込んでいける持久力のようなものを指すようです。

ずっと仕事に打ち込んでいくようにするためには、仕事に対する「集中力」を持続させることが必要のようです。そして、「集中力」が持続できるようにするためには、仕事に対する「好奇心」を持ち続けることが必要のようです。


「自分自身の弱さというものは、なくすことができるものではなく、うまく付き合っていかなければいけないもの」ということも教わってきました。例えば、私の場合、「集中力」や「好奇心」が必要だとわかっているつもりでいても、実際に行動に移せない弱さと常に向き合っていかなければなりません。


私自身の弱さと向き合いながら、仕事の「基礎体力」を向上させていくためには、まずは「できる限り仕事してみる」という姿勢が必要であるように感じます。「できる限り仕事してみる」、その後、気持ちが途切れたら少し休憩し、また「できる限り仕事してみる」。その繰り返しによって、徐々に仕事に対する「集中力」が高まり、自然と仕事に対する「好奇心」も高まっていく、というような循環にしていくのが最善の方法のように感じます。


弱い自分だと、「徐々に負荷を与える」というスタイルでは、易きに流される誘惑が頻繁にやってきます。そうではなくて、「まずはとことんやってみる」というスタイルにしたほうが、結果として弱い自分に「負荷」を与え続けられるのではないかと思います。

「成長できる環境に身を投じる」ということも考えられますが、例えば「叱っていただく」機会は、年とともに減っていきます。同じように、「環境を与えていただく」という機会も、年とともに減っていくように感じます。また、年とともに「環境を与えてほしい」という気持ちが強まってくるのであれば、(あくまで私の場合)それは「甘え」の気持ちが膨らんできた結果のようにも感じます。本来であれば、「成長できる環境」を自ら創造していかなければならないのかもしれません。


「負荷」を与え続ける工夫をする。そんなことはもっと若いうちに卒業すべきだったのかもしれませんが、卒業できていないと思うからこそ、やっぱり素直に向き合っていかなければいけない、とも思います。

「まずは、質よりも量」といったところでしょうか。