名目労働時間と実質労働時間

「私たちの労働時間は、年間でだいたい2000時間になります」

最近見た動画サイトの中で、このようなお話がありました。非常に面白いなあと思ったのは、このお話をされていらっしゃる方の「実質的な労働時間」は、果たしてどの程度のものだろうかと想像してしまったからです。


労働時間に関しては、非常に細やかな配慮を持って話題にしなければいけないと思います。ここでは、あくまで経営側に立つ人の労働時間についてですが、最近強く感じるのは、「本人の意志による労働時間」が、人によって全く異なっているのではないだろうか、ということです。

従業員に対して法律で定められているような労働時間を「名目労働時間」とします。そして、実際に勉強したり、調査するためにいろいろな場所に立ち寄ったりするような時間もすべて含めた「本人の意志による労働時間」を「実質労働時間」とします。経営側の人は「名目労働時間」にあまり縛られることはないでしょうから、問題は「実質労働時間」となりますが、私自身、とても不足しているのではないだろうか、と反省します。つまり、「すごい人は、とんでもなく働いている」ということです。


学生のときから仕事を意識して勉強に励んでいたような人は、それだけ「実質労働時間」の優位性が高まっているのかもしれません。

また、いかに集中して仕事に取り組むかという「時間密度」に関しては、「実質労働時間」以上に大きな差となっていくようです。


もちろん、「実質労働時間」を増やしたり「時間密度」を高めたりするだけで、仕事の成果にはっきり現れるとは思いませんが、それがとても重要な「きっかけ」になっていることだけは確かなように感じます。


いきなり一流の人との本質的な差を縮めていくことはできないでしょうから、まずは、こういったことから意識して取り組んでいく必要があるように思います。