高校野球のあと

今年の夏の高校野球が、昨日で終わりました。ついつい高校野球に関心を持ってしまうのは、優勝した興南高校をはじめ、このチームで戦うのはこれで最後だという「一回性」にあるのかもしれません。せっかく素晴らしいチームを築き上げても、優勝しても、この場から離れていかなければなりません。

まるで砂絵のように、どんなに素晴らしい芸術作品を創り上げても、風が吹いたり波が流れてきたりすると、一瞬で消えてなくなります。だから、どこが勝っても、どこが負けても、いつも関心を持ってしまうのかもしれません。


エントロピーの法則」というものがあるそうです。どのような「場」であっても、新しいエネルギーを注ぎ込んでいかなければ、その「場」は崩壊に向かっていくという法則です。人類の「生活圏」もそうなのかもしれません。最近放送されていたテレビ番組では、もし仮に人類が地球から一人もいなくなったら、やがては自然豊かな地球に変化していくという内容でした。つまり、地球には人類がいなくても「新しいエネルギー」が注ぎ込まれていきますが、人類の「生活圏」は、常に人類自身が新しいエネルギーを注ぎ込んでいかなければ、「生活圏」は崩壊に向かうということなのかもしれません。


「新しいエネルギー」を象徴する「変化」を恐れることなく、常に好奇心を持って前向きに捉えようとし続ける姿勢が大切だということでしょうか。