ロングバケーション

以前、キムタク主演の「ロングバケーション」というドラマがあったと思います。「思います」というのは、私自身1回も見たことがないため、その内容を全く知らないからです。でも、それが放送されていた当時、「ロングバケーション」という言葉に、羨望のような感情を抱いていたのは確かだったと思います。


その当時から今に至り、「ロングバケーション」という言葉に、一抹の寂寥感を抱くようになりました。「バケーション」は、「本業」があってこそのものだと思います。自分自身が取り組むべきことが明確で、人からも望まれている状態は、とても「しんどい」ことも多々あると思いますが、だからこそ「バケーション」が有意義なものになるのだと思います。

そのことを前提とした上で「ロングバケーション」という言葉を見直した場合、「ひょっとしたら、自分はそんなに必要な存在ではないのではないか」「すぐに戻るべき『本業』と呼べるものを持っていないのではないか」という感情が隠されているような気がします。「ロングバケーション」とは、「自分自身の孤独感と向き合う時間」と言い直すことができるのかもしれません。


ひょっとしたら「ロングバケーション」とは、苦しい時期なのかもしれません。でも、それを乗り越えていくと、本当の「バケーション」が待っているような気がします。今日は8月最後の日曜日です。もうすぐ「夏休み」が終わってしまうという学生の方も多いと思います。「バケーション」が終わってガックリしないように、いつも心に「本業」を持っていたいですね。