面白みに欠ける本

最近読んだ本は、今の私には面白みに欠けていました。ある経営者が書いた本なのですが、「感謝の気持ちを大切にしよう」「職場をきれいにしよう」「約束を守ろう」など、思わず「はいはい、わかっていますよ」と言いたくなるようなことばかり書いてあったからです。


でも、逆に本当に面白いなあと思ったことは、そのような当たり前のことばかりで、何一つ特別なことなど書いていない経営者の会社は、ずば抜けた利益を上げているという事実です。

つまり、そのような当たり前のことを、日々実践し、積み重ねていくことでしか、会社を「社会の大きな公器」にしていくことはできないということでしょうか。


その本を読んで私が感じたことは、「きっとこの会社の従業員の人たちは、大変なんだろうなあ」ということです。社長がブレないから、社員の方も日々、手を抜くことはできません。当たり前のことを当たり前のように積み重ねていくことは、思った以上に大変なことだと、最近つくづく感じます。

たまには、奇を衒いたくなったりもします。もちろん、状況によっては「奇襲攻撃」も必要なのでしょうが、本道は常に「当たり前のことを当たり前に実行する」ということなのでしょうか。


日々コツコツと実践していくことは、今の私には苦痛も多いのですが、その中にこそ大きな喜びが潜んでいると信じて、行動していきたいと思います。