変な癖

私が学生だったときはまだパソコンやインターネットは普及しておらず、(ワープロは徐々に普及していたものの)レポートなどは、すべて「手書き」で提出していました。

そして、私は手書きで清書するとき、知らず知らず、口を少し開けてちょっとだけ舌を出す癖がありました。もちろん「癖」なので、意識しているわけではないのですが、集中すればするほど舌を出していることに気づき、変な癖を持っているなあと思ったものでした。


今では、「手書き」する機会はほとんどなくなりました。たまに年賀状で手書きすることはありますが、最近では専らパソコンとプリンタを使っています。だから、「舌を出す癖」を曝け出す機会はなくなった、と思っていました。

でも、最近気づいたことなのですが、パソコンに向かって一人でコツコツと作業に打ち込んでいるとき、またあの変な癖に取り付かれていました。口を少し開け、ちょっとだけ舌を出す癖は、「手書き」をしていた学生までの自分の癖と同じもののようです。なぜ、こんな癖が出てしまうのでしょうか。


たまたま見たテレビで知ったことですが、集中しているときというのは、無呼吸に近い状態になるそうです。だから、無意識のうちに舌を出して気道を大きく開けた状態にするのは、とても理にかなった癖なのだそうです。


理にかなった癖とわかり、少しはほっとしました。でも、傍目からは、おっさんが舌を出しているのは見た目のいいものではないでしょうし、やっぱり周りに人がいる場においては、気をつけていかなければなりませんね。