世のため、人のため

最近読んだ本に、次のようなことが書いてありました。

「『世のため、人のため』とよく聞く。聞くだけなら愉快なことだが、実行となると、なかなかできることではない。実行できないのであれば、寝言と変わらない。いや、寝言より始末が悪い」

全く耳の痛いお話です。「言うだけなら誰でも言える、果たしてそれを実行できるだろうか」と自問自答したとき、「どうもすみません」と頭を下げなければいけないことが多々あると反省します。


「実行する」ということは本当に大変だということを、日に日に実感します。いろいろな苦痛が伴います。自分の思い通りに進むわけがありません。それでも私たちは、仕事を通して何かを「実行」していかなければなりません。

「実行」ということに対して、私たちはどのように捉え、何を重視していくべきなのでしょうか。その本は、次のように続きます。

「だからこそ、自分が今いるところを照らすことが、なにより大切なことではないだろうか」


「自分が今いるところを照らす」ということは、今ある自分自身の立ち位置をしっかり見定め、目の前の課題を一つ一つ乗り越えていくことだと思います。少し背伸びをすれば到達できる目標(課題)を設定し、それを一つ一つ乗り越えていくことで「自分が今いるところを照らす」ことにつながっていくのではないかと思います。

目の前の相手を大切にする。目の前の課題を大切にする。そして、大きな志、大きな希望をいつも持ち続けていくことができれば、「自分が今いるところを照らす」ことができ、「世のため、人のため」の「実行」につながっていくということでしょうか。


反省、また反省です。