機械と道具

草刈機で、田んぼの古株から伸びていた新芽を刈り取りました。短時間に、全部を刈り取ることができました。怪我をしないように、また古株を残さないように、丁寧に刈り取っていかなければなりません。それでも、どんどん田んぼがきれいになっていくのが実感でき、作業が終わったあとは、気持ちのよい休憩をとることができました。


その後、思ったよりも早く田んぼの新芽を刈り取ることができたので、今度は別の田んぼを耕すことにしました。耕運機の使い方がわからないので、鍬で耕すことにしました。

甘い考えでした。鍬で田んぼを耕していくことが、いかに重労働であるかを思い知らされました。「普段の運動不足解消にもなるだろう」と思っていたのですが、そもそも運動不足の者がいきなり取り組めるほど、生易しい作業ではありません。

私は2〜3メートル耕しては休み、また2〜3メートル耕しては休み、を繰り返しました。普段使わない筋肉を使っているようで、また全身の筋肉を使っているようで、体のあちこちで悲鳴を上げていくのがわかります。


結局、鍬で田んぼを耕すことは、途中で断念しました。確かに運動不足の解消にはいいのかもしれませんが、あのペースで作業をしていては、どれだけ時間がかかるのかわかりません。だとしたら、何とか耕運機の使い方を覚えたほうが早そうだ、ということになります。

ただ、途中で断念したものの、鍬で田んぼを耕すときのポイントが少しわかったような気がします。それは、逆に「決して急ごうとしないこと」です。急いで作業しようとすれば、すぐに体が悲鳴を上げますし、田んぼも急いで行った作業に対しては、その成果に応えてくれそうにありません。休憩を挟みつつも、少しずつ丁寧に行った作業に対しては、田んぼはそれに確実に応えてくれます。


天気もよく、気持ちのよい里山の一日でした。