寺子屋で教えていたこと

江戸時代の寺子屋では、わずか7歳くらいの子どもたちに、論語などの言葉を覚えさせていたそうです。もちろん具体的な意味を解説するのではなく、子どもたちに音読させて「論語を体にしみ込ませる」ことを徹底していたようです。


私自身、論語に限らず、いわゆる「碩学の書」を読まなければいけないなあ、読みたいなあ、と思い始めたのは、つい最近のことです。もともと、(読みやすい)小説や最近の(読みやすい)啓蒙書などを読むのは好きだったのですが、その中で経営者などが私淑している人というのが、そういった「碩学」であることが多かったからでしょうか。


もちろん、論語などの存在は以前から知っていましたが、20代に(簡単な文章に書き換えられた本でさえ)読んでみても骨を折るだけで、何も響いてこなかった記憶があります。最近になってようやく、「やっぱりいい本はいいなあ」と思えるようになってきたということでしょうか。


7歳くらいのときに、私も論語などを音読させられていたら、もっともっと早いうちから「碩学の書」を読みたいと思うようになっていたでしょうか。私自身のことはもう過去のことですので、これから楽しみながら、いろいろな本を読んでいきたいと思います。