企業の一体感

先日、YouTubeでいくつかの動画を見ていたとき、たまたま本田宗一郎さんのスピーチを発見しました。鈴鹿サーキットで開かれた記念式典で、三代目の新社長を向かえ、本田さんが従業員の前で記念スピーチをした場面でした。


本田さん独特の言い回しに歓声が上がりますが、本田さんがスピーチ中に両腕を大きく動かしながら話すため、ハンドマイクが口から離れ、途中で何も聞こえなくなるというハプニングがありました。しかし、多くの人が笑っていて、「おい、マイク聞こえんぞ!」という怒声が社員の間から響き渡り、一段と笑い声が高まりました。本田さんも笑っています。そして、スピーチが終わった後には、大きな拍手が鳴り響きます。


企業の数だけ、「企業の一体感」の姿は異なると思います。その中で、もし「本物の一体感」というものがあるとするなら、この場面はまさにその一つなのでしょうね。