三十代の反省、四十代の決意

今年は私にとって三十代から四十代に切り替わる重要な転換点であると(勝手に)考えています。そのためでしょうか、先日も夢の中で、そのことをぼんやりと思い続けていました。


三十代の私は、いろいろなことがありましたが、一言で言うと「迷走した十年間」になるかもしれません。起業して孤独を味わい、どんどん一人ぼっちになっていく感覚を覚えました。でも、だからこそ貴重な体験をさせていただくことのできた十年間であったと思います。

例えば、自分なりに受け止めていることの一つとして、「定年退職後の生活を、三十代で疑似体験することができた」ということが挙げられます。起業しても仕事をいただくことがなければ、真っ白なスケジュールの日が続いていきます。そして、そのとき、どのような生活をしていくのかということは、まるで「定年退職後の私」が試されているような気がしていました。

仕事がないので、とにかく街中を散歩し、いろいろなところを見て回ったこともありました。昼間から映画を見ていることもありました。それはそれなりに楽しかったのですが、それでもやっぱり何かに真剣に打ち込んでいるときほど充実した時間の使い方はないということを実感しました。

だからこそ、(高尚な意味ではないのですが)「生涯現役」を実行していきたいと思うようになりました。もちろん、組織の中で働くことはいろいろな老害が出てくるでしょうから、一人で何かに打ち込むことのできる仕事、能力を「定年退職の日」までに身につけることが、今の私の【Hidden Agenda】(隠された課題)になっていると思っています。


機は熟しつつあると勝手に思っています。今年からの四十代は、自分がどれだけ真剣に打ち込むことができるのか、それが試され、実践していく十年間でありたいと思います。

まだまだ未熟な私ですので、「迷走」することも多々あるかと思いますが、貴重な十年、その中の貴重な一年、その中の貴重な一ヶ月、その中の貴重な一日を、大切にしていきたいと思います。