放射性物質のニュースの氾濫

いくつかの地域の農作物等から、通常の値の何倍もの放射性物質が検出されたというニュースがすでに私たちの目に飛び込んできています。もちろん、私自身も真実を知りたいし、心のどこかで恐怖に怯えています。


でも、あくまで私自身の反省として、「放射性物質の氾濫」と「放射性物質のニュースの氾濫」を混同しないように気をつけていきたいと思います。もちろん、報道の業務に携わる人・機関は、私たちの大きな「関心事」であることから、これからも「放射性物質」に関するニュースをたくさん報道されるかと思います。しかしながら、私自身が「放射性物質」の何を知っているのかというと、正直なところ「ほとんど何も知らない」ということも、また一つの「真実」であることを忘れないでいたいと思います。


放射性物質そのもの」が氾濫して危険水域に近づいているのか、それとも「放射性物質のニュース」が氾濫しているだけなのか、その違いを私なりに冷静に考えられるようにしていきたいですが、自分自身の根の部分で、事態の悪化を防ごうとして現場で悪戦苦闘している人たちのことを信じ続けていたいです。


今回の災害は、これからも多くの課題を投げかけてくると思います。だからこそ、「漠然とした恐怖」に翻弄されて根拠のない偏見を持たないように、また、真剣に向き合うべき現実を直視できるように、自分自身をモニタリングしていきたいと思います。


改めて自分自身の存在の小ささを痛感しますが、小さな存在であったとしても、「自分の方向性」を見失うことなく、取り組むべきことに取り組んでいけるようにしていきたいです。