昨日は東京で雨が降っていました。特に夕方にはまとまった雨が降り、傘をさして歩いていても全身がびしょ濡れになるくらいでした。
福島原発問題が発生して以来、雨の日になると多くの人が何らかの警戒を態度で示すのだろうかと気になっていました。「放射性物質は、降りはじめの雨において特に警戒すべきである」といった記事をいくつか見ました。そのため、「人体に影響の出る数値ではない」と自分自身に言い聞かせつつ、それでも心のどこかで雨を警戒していた部分がなかったかと言えば嘘になります。
でも昨日は、福島原発事故の影響がまるでないかのような「雰囲気」を感じました。突然大雨になったので仕方がないとも言えますが、傘をささずに駆けていく人がたくさんいました。傘を指している人も何かを警戒しているような「雰囲気」を感じることはありませんでした。まるで久しぶりの雨を喜ぶかのような街の雰囲気を感じました。
福島原発事故が発生し、たくさんのニュースが流されたときは、直感的に「何か大きなパニックが起こったり、謂れのない偏見が発生したりするのではないか」と思いました。そのため、チョー微力ですが、そういった傾向に陥らない方向性のブログを書こうと考えました。確かに当初は「買いだめ」の傾向があったかもしれませんが、最近ではスーパーやコンビニで買い物をしても特に不便を感じることはありません。また、雨が降ってもいつも通りの街の雰囲気を感じました。
今ではむしろ、自分自身のほうが一般的(平均的?)な捉え方よりも怯えているのかもしれません。でも、それも私の見方が偏っているだけなのかもしれません。例えば、雨を警戒する人は、当然ながら雨が降っている間は極力外には出ないようにするでしょうから、昨日の雨で私が感じたことは、まるで東京ドームの前に立って「日本人は巨人ファンが多い」と言っているようなものなのかもしれません。
先日行われた東京都知事選においても、私がひそかに予想していた結果は完全に外れてしまいました。本当にいろいろなことを謙虚に学び、反省し続けていく必要性を実感します。