気質変化

最近読んだ本の中に、次のようなフレーズがありました。

「人間そのものを変えない革命は、悲劇に終わる」


例えば、今の権力者の首を挿げ替えて新しい人を権力の神輿に担いでみても、「人間そのもの」を変える努力の伴わない革命では、いわゆる血だけ流して何も生まない「空しいだけの変化」となってしまうということです。人間(担当者)さえ変えることができれば、それは一見「変化」(場合によっては「革命」)という言葉で表現できそうですが、もし実態(気質)が何も変わっていないとすれば、それは「悲劇」に過ぎない、ということでしょうか。


では、本当の「変化」「革命」とも言える「人間そのものを変える」とは、どういうことを指すのでしょうか。


この本の中では、「気質を変える」と書かれていました。つまり、「『持って生まれた性分』と思い込んでいた自分自身の気質・根性を、よりよいものに変えていくこと」とあります。


別の本には、「仕事の悩みは、仕事をすることでしか解決できない」と書いてありました。仕事以外のことで仕事の悩みを一瞬忘れることができたとしても、自分の無意識の世界はいつまでも正直です。仕事の悩みを解決できずにいたら、忘れかけていたとしても、やがては自分の深刻な問題として、いろいろなかたちで自分を悩ませ続けます。


「人間そのものを変える」とは、言い換えれば「自分そのものを変える」ということのようです。「自分そのものを変える」とは、「自分に正直になって、今の自分の課題を一つずつ乗り越えていく」ということでしょうか。