「経済」とは

「経済」という言葉は、その指し示すものがあまりにも大きすぎるためか、私自身、言葉の定義を曖昧にしたまま、普段から何気なく使用しています。


先日、「経済」について書かれた面白い本を読みました。


「『経済』の『経』の字は、もともと織物のたて糸となって織物をおさめ、それが衣服となって『つね』に着られるという意味があります。『済』の字は、穀物が伸びそろって整っている様を表し、皆がそろってみずみずしく成長している姿、すべての関係者をそろって立派に伸ばし、満遍なく守り立てることを意味します。したがって『経済』とは、常に変わらぬ法則をもって、常に変わらずに人に対し、あらゆる関係者を公平に守り立てていく行為を表すと言えるでしょう」


「経済」とは、関係するすべての人のことを思い、すべての人を伸ばしながら守り立てていく行為を指すようです。それは「常に変わらぬ法則」であり、「常に変わらぬ行為」である必要があるようです。


変化の激しい現在において、じっくり味わいたくなる言葉ですね。