急ぎの書

ある武将のエピソードですが、急いで出さなければいけない手紙を部下に書かせるとき、必ず次のように指示したそうです。


「これは急ぎの書であるから、ゆっくりと書くように」


私自身、「急ぎ」という言葉を添えて何かを指示された場合、気持ちも急がなければいけないと錯覚してしまいます。そのため、何度かやり直し、それなら最初から気持ちを落ち着かせて一度に仕上げたほうが早かった、という失敗が何度かあったと思います。


急がば回れ」という言葉があるように、または「忙中閑あり」という言葉もあるように、急がなければいけないときほど、気持ちを落ち着かせる必要があるのかもしれません。


そのあたりのバランスが、非常に大切だということなのでしょうね。