先回り戦略

昨日、ついにfacebookが上場申請したそうです。SECに提出されたマーク・ザッカーバーグ氏のレターを読みましたが、非常に興味深い内容となっていました。


facebookは、もともと会社をつくるために始めたサービスではありません」といった内容から始まり、「お金を稼ぐためにサービスを展開するのではなく、よりよいサービスを展開するためにお金を稼ぐ」という内容になっています。まさにこれからの世界を引っ張っていく20代のリーダーの一人なのでしょう。


マーク・ザッカーバーグ氏の、20代でありながら、すでに成熟した思想に感銘すると同時に、このような思想は昔から日本の「商売」において、着々と育まれてきた内容だったのではないかと感じました。


今、世界を引っ張っているビジネス(産業)は、確かに「情報産業」と言えるのかもしれません。だからこそ、日本においても「情報産業」をキャッチアップしていく必要があるのかもしれませんが、アップルやGooglefacebookなどをキャッチアップする戦略が「最良の戦略」とも思えません。


今、日本の産業に求められていることは、さらに進化(深化)した「情報産業」を実現するための、あるいは、「情報産業」のその先を行くための「先回り戦略」にあるのではないかと思います。


「情報産業」は、どのように進化(深化)していくのか。「情報産業」の次には、何が来るのか。もともと仕事の思想が成熟していたはずの日本において、これから世界に対してどのような貢献をしていくことができるのか。このようなことを考えているだけでも、楽しくなってきますね。そんなことを考えつつ、自分自身、足元の仕事にしっかり取り組まなければ…