「青年よ、大志を抱け」
クラーク博士が学校を去るとき、学生たちに向けて最後に贈った言葉とされています。
"Boys, Be ambitious"
しかしながら、クラーク博士は、この言葉を最後に語ったということを覚えていなかったそうです。それもそのはず、クラーク博士は最後に、日本語で言えば「ごきげんよう」程度の挨拶で、この言葉を語ったそうですから。
「青年よ、大志を抱け」という言葉は、偉大な誤訳と言われているそうです。誰がこのように訳したのかは知りませんが、クラーク先生から貪欲に何かを学ぼうとしていた当時の日本の若者の純粋さが染み込んでいるようなエピソードだと思います。
素直な心で何かを掴み取ろうとする若者の思いが、偉大な先生の教えを飛び越えてしまった瞬間でもあるような気がします。