プロ野球の交流戦が始まっています。ヤクルトは、小川監督になってから安定的な勝率を誇っています。もちろん、監督ひとりの力がその理由のすべてではないでしょうが、「勝てる監督」として徐々に注目度が高まっているようです。
小川監督は、プロ野球の選手時代は目立った成績を残すことができませんでした。その後、ヤクルトでスカウトの仕事を通して、監督としての能力を高めていったそうです。最近2000本安打を達成した宮本選手をスカウトするなど、スカウトマンとしても高いレベルの能力を誇っていた小川監督が、最近面白いことを言っていました。
「スカウトの仕事をやっていたとき、全く注目していなかった選手が、数年後にプロで大活躍している姿をしばしば目撃してきた。人の評価は、すぐに下してはいけないということなのでしょうね」
スカウトマンとして能力の高かった小川監督が、このように語ることが面白いと思いました。本当に人のことをわかろうとするのは、非常に難しいことだと思います。どのような仕事をするにしても、人を抜きにして成立している仕事はないと思います。
にもかかわらず、人のことがなかなかわからないからこそ、どのような仕事でも奥が深く、終わりがないのだろうなあと思います。
