生きる姿勢

松井秀喜選手が引退発表をしました。以前、松井選手の本を読んで、興味深い言葉をいくつか発見したのを覚えています。


「一日一生」「人間万事塞翁が馬


人間万事塞翁が馬」という言葉は、私自身も好きな言葉で、苦しいときの励みの言葉になると同時に、調子のいいときの戒めの言葉にもなってくれます。「一日一生」という言葉は、松井選手の本を読んで初めて知った言葉だったと思います。


天性の体力を活かし、技術を磨き上げただけでなく、生きる「信念」というか、「哲学」のような確たるものを持った選手であったからこそ、「超一流」の選手に成り得たという気がします。


年末、イチロー選手の特番を放映していました。イチロー選手は「(生きる)姿勢」という言葉を使っていました。簡単にヒットを打てる球を待っていればいいのに、難しい球に手を出して凡打を繰り返す。「どうしてそうなのか」と聞かれたとき、「それが自分の『姿勢』だから」ということでした。自らの「姿勢」そのものを否定してしまったら、今までの全てを否定することになってしまう。


イチロー選手も、「選手としての『死』」をいかに迎えるか、それが今後の重要な課題であるそうです。私たちを楽しませてきてくれた二人の選手が、いよいよそのような時期を迎えてしまった寂しさはありますが、その「姿勢」、「哲学」から何かを感じ取り、ささやかながらも自分自身に取り入れていけたらと思います。


来年も、今年以上に有意義な時間を過ごしていきたいと思います。