高校野球における帰属意識

この時期になると、ついつい高校野球の地方大会の結果をネット検索して楽しんでいます。


その際、本当に不思議な感覚に陥ることがあります。現在の私は、東京都内で生活している時間が一番長くなっているにもかかわらず、東京の地方大会の結果にはほとんど興味がなく、自分が生まれ育った県の地方大会の結果ばかりが気になります。これは、一体どういうことなのでしょうか。


別に私が生まれ育った県の地方大会に、私の知り合いが出ているわけでも私の知り合いが指導しているわけでもありません。もちろん、自分自身の母校の結果が気になることはなんとなくわかるのですが、仮に母校が1回戦で負けてしまっても、その後もその県の地方大会の結果が気になり続けてしまうのです。


今となっては、その県と私自身のつながりはかなり薄れてきています。にもかかわらず、その県の地方大会の結果ばかりが気になるというのは、無意識の「帰属意識」が、その県に対して私の中にあるということでしょうか。


小さい頃は、よく父に連れられ、その県の地方大会を見に行きました。それが、夏の楽しみの一つでもあったのですが、今は父も亡くなり、その県の地方大会の話題で盛り上がる知人がいるわけでもありません。しかしながら、小さいときに形成された自分自身の嗜好性、楽しみの話題性は、大きくなっても引き連れていくものなのでしょうか。


いずれにしましても、自分自身でコントロールできない「私」が存在しているようです。そんな「不思議な私」にも目を向けながら、悔いのない生活を過ごしていきたいと思います。