足元と上空

自分自身の生活を成立させ続けるためには、目の前の仕事を地道にコツコツ取り組み、「今日の糧」を稼ぐことが欠かせません。でも、目の前の仕事に打ち込んでさえいれば、それで事足りるわけでもないと思われます。


自分自身を含めた環境について俯瞰的に眺める姿勢がないと「一寸先は闇」を地で行くようで、漠然とした不安が付き纏います。でも、俯瞰的に眺めてばかりいると、今度は足元の変化を疎かにしてしまって転んでしまい兼ねません。


ハイキングを行う際、足を滑らせたり躓かせたりしないように足元の変化に細心の注意をするように、まずは、自分自身の目の前の仕事をいつもいつも意識しながらしっかりと取り組むことが基本になると考えられます。その上で、ときどき足を休ませて周囲の景色を楽しむように、ときどきふっと目の前の仕事から離れ、より遠く、より大きなものを俯瞰することが、あるべき姿勢でしょうか。


足元ばかりを眺め続けて歩いたのち、ふっと周りの景色を眺めることが何とも言えない爽快感になるように、普段から目の前の仕事を一生懸命に打ち込んでいれば、ふっと俯瞰的に思考する際、より楽観的に未来を眺めることができるようになるでしょうか。