能力より習慣

東京の桜は、すでにほとんど散ってしまいました。ものすごく暑い日があるかと思えばとても冷え込む日もあり、体調管理の難しい季節ですが、確実に春はやってきたようです。今年の2月には大雪が降り、あれからわずか2か月足らずでこんなに春らしい季節がきちんとやってくるのは、なんとも不思議な気がします。


4月から新しい年度が始まりました。今期(および今年)、個人的に掲げているキーワードがあります。「能力より習慣」です。今までの私は、私個人の能力、会社の能力が高まれば、自然と良き方向に進んでいくという無意識の意識があったように思います。つまり、「能力重視」の志向が強かったように反省します。能力を重視してしまうと、自分自身の至らなさで劣等感ばかりが強まり、どんどんマイナス思考に陥ってしまう傾向にありました。


「何を今さら」という感じもしますが、私個人的には、「能力重視」よりも「習慣重視」のほうがよい生き方ができるのではないかという気がしてきました。「習慣」を重視すると、「寸陰を惜しむ」という気にもなりますし、前向きにいろいろなことに取り組んでいこうという気にもなります。もちろん、一定以上の能力は必要ですが、能力を獲得することばかりに意識が向かうと、気持ちはいつも「ここにあらず」で、今の生活を見えにくくしてしまいます。


今までの無意識の考え方を改め、「習慣重視」の志向で主体的に生きていくことで、後悔しない生き方ができると思いますし、今日の一日一日が充実し始めるのではないかという気がしています。歳を重ねるにつれて、健康で生きられることの有難みを実感できるようになってきました。そのことを感謝しつつ、「能力より習慣」を実行していきたいと思います。