2040年の社会

英国政府は、ガソリン車とディーゼル車の新規販売を2040年から禁止すると正式発表したそうです。


この「2040年」というところが、非常に微妙で、非常に「うまい」落としどころのような気がします。「あと10年」というと、今の自動車産業の経営陣にとって、喫緊の課題となっていくことでしょう。でも、「あと20年以上ある」となると、現経営陣の問題ではなく、次の世代、またはその次の世代の経営陣の課題と言えそうです。


これほど重要な法案であるにもかかわらず、「2040年」としたことで、それほどショッキングな影響は出ていないように思います。あるいは、私が気づかないだけで、「当事者」の間では大きな話題となっているのでしょうか。


「2040年」までに、政治の流れも変わることがあるでしょうから、この発表自体が廃案になる可能性もあるでしょうが、時間的猶予も含め、「社会の目指すべき方向性」をうまく捉えた内容だと思いました。