習慣と固定観念

最近、寒い日にカイロを持っていこうとしたのですが、左右どちらのポケットに入れるかで迷ってしまいました。


本当に些細なことではあるのですが、例えば、左のポケットには電子機器、右のポケットには目薬をいつも入れているとします。外出するときは、いつも同じポケットに同じものを入れていると、早朝、まだ眠いときに外出の支度をしても、忘れ物をする確率はかなり下がると思います。


一方で、無意識のうちに行動するところまで習慣化したことは、変更することが容易ではないということを思い知らされました。今回、左右どちらかのポケットにカイロを入れようとしたのですが、いつも左のポケットにも右のポケットに入れるものを決めているので、「さて、どうしようか?」と考え込んでしまったのです。


簡潔に言うと、2つしか容器がないところに、3つの物を入れる必要があるとします。3つのうちの1つは、他のものと一緒に入れることができないものとします。では、どうすればよいか。答えは簡単で、一緒に入れても問題のない他の2つを、1つの容器に入れれば解決します。


そのような簡単なことが、習慣というガードによって見えにくくなっていました。今回は些細なことではありましたが、固定観念によって柔軟な思考を抑圧してはいないかということを考えさせられました。