本当は誰を応援すべきか

昨日は羽生竜王名人戦があったり、錦織選手の全仏オープンの試合があったりして、いろいろな人を応援する一日となりました。応援している人が勝てば嬉しいし、負ければ悔しくなり、感情が激しく揺さぶられます。


あとから冷静になって振り返ると、「その人の力になれるわけでもないのに、どうしてあんなに一所懸命応援したくなるのだろう」と不思議に思います。実際に試合会場へ行って大きな声で応援すれば、多少はその人の気持ちを後押しすることができるかもしれませんが…。


人を応援したくなる理由を考えてみたのですが、応援する人の姿を通して、自分自身のことに置き換えようとする無意識の動機があるのではないかと思いました。応援している人が勝って喜べば、自分のことのように嬉しいし、応援している人が素晴らしいプレーをすると、自分自身が素晴らしいプレーをしたかのような満足感があります。そのような前向きな気持ち、高揚感のようなものを得たくなって、知らず知らず一所懸命応援しているのかもしれません。


私自身の意識によって変えることができるのは、私自身の行動です。自分自身が応援しがいのあるプレイヤーとなれるよう、葛藤しつつも普段から自らの意識を反省し、よりよい行動に結びつけていければと思います。