死闘、日本対スコットランド戦

ラグビーワールドカップ2019は、いよいよ決勝トーナメントを残すのみとなりました。この段階でまだ日本を応援することができる状況を、大会が始まる前は想像することができませんでした。

 

日本がアイルランドに勝利し、いよいよスコットランドは追い詰められました。一つ前のロシア戦では主力選手を控えに回して日本戦に臨んだことからも、スコットランドがいかにこの試合に賭けているかがわかりました。まさに真剣勝負です。

 

個人的には、嫌な予感がしていました。確かに日本は2015年のワールドカップ南アフリカに勝ったし、この大会でもアイルランドに勝っていますが、2015年に日本はスコットランドに大差をつけられて負けています。プロ野球にも相性の良し悪しがありますが、ラグビーもそうなのではないか、と思っていました。サッカーワールドカップ2018で、日本がベルギーに2対0でリードしていながら、1点取られたときの嫌な予感が的中したように…。

 

「死闘」というキーワードがインターネット上で賑わっていたようですが、まさに死闘と呼ぶにふさわしい熱戦でした。後半、スコットランドに続けてトライを決められたときには、「このまま勝ち切ることは難しい」と思いましたが、ここからラスト20分の“死闘”は、本当にハラハラドキドキしましたが、最後のほうは感動的でもありました。

 

日本は守りながら攻め、攻めながら守りました。解説者が「いいですね!みんなとても集中できています。誰一人として、休んでいる者はいないですね」とコメントしていたように、タックルして倒れた選手がすぐに起き上がり、また次のタックルに参加する、そしてまた次のモールに参加する姿は鳥肌が立ちました。

 

ラグビーは直接身体をぶつけ合うスポーツなので、選手の気迫がはっきりと伝わってきて、「本当にいいスポーツだなあ」と改めて思いました。

 

圧倒的な努力、圧倒的な熱意があれば、大きな壁を乗り越えていくことができるという瞬間を、まさに目撃することができました。