アフターコロナ、ウィズコロナ

2020年3月期の決算説明会がいろいろな企業で行われています。昨日はトヨタ自動車の豊田社長も発表していました。インターネット環境を通してライブで視聴できること、また多くの企業がトップ自ら発表していることから、自分自身の中では注目度の高いイベントとなっています。

 

編集なしのライブ放送でトップに立つ人、経営陣はどのような言葉を発するのか、どのような態度を示すのか。特に質疑応答の際にどのように受け答えをするのか。これらを見るたびにいろいろな勉強ができますし、視聴すること自体楽しくなってきます。ほとんど趣味のようなものでしょうか。

 

その上で、強い熱量が純粋なものなのか、それとも何かを操作しようとする不純なものが入っていないかを、聞き手である私たちは細心の注意を払って受け止める必要があります。優れた経営者であればあるほど、混じり気のない純粋な気持ちが伝わってきますし、だからこそトップとしてハードワークを続けていくことができるのでしょう。

 

また、純粋な気持ちであればあるほど、エネルギーは強くなっていくように思います。そこで、トップを取り巻く周りの人が、誤った方向へ進まないように、もし進んでしまったら逸早くあるべき方向へ引き返すように対応することも企業としては重要です。そのあたりのことも、ライブ放送だと垣間見ることができる場合もあります。

 

この時期の決算説明会で多くの経営者が語っている言葉は、「アフターコロナ」「ウィズコロナ」でしょう。未知の出来事に遭遇した場合、どのように受け止め、どのように行動していくべきか。参考になることがたくさんあります。経営とは行動責任であり、結果責任が伴いますから、発する言葉にも相当な重みがあります。厳しい環境であればあるほど、優れた経営者の言葉にも注目していきたいと思います。