日本一の下克上と強豪校

「日本一の下克上」を果たし、甲子園に初出場した白山高校は、愛工大名電に0対10で完敗しました。


山あいの過疎化が進む高校の快進撃は、甲子園の一試合目で途絶えました。これからまた、ほとんど誰にも注目されず、「地道」に過ごす日々が始まることでしょう。でも、だからこそ、今回の甲子園初出場は、間違いなく現実であったことを理解できます。


強豪校に完敗している姿を見て、私自身、夢から覚めたような感じというか、今の自分自身の現実に引き戻されたような気がしました。また、「悔しいと思えることを、大切にすべきである」ということを教えてもらったような気がします。今までの私が成し遂げてこなかったことは非常にたくさんありますが、その中でも「これを成し遂げずに一生が終われば、きっと後悔するだろうな」というものを大切にしていきたいと思います。それは、若いときに漠然と願っていた「注目されたい」といったような「他力本願」的なことではなく、「自力本願」にかかわることです。


「自分が本当に取り組みたいことを、評価はどうであれ、成し遂げた充実感を持って一生を終えたい」という感覚が迫ってきます。そのようなことに気づかせてもらった白山高校と愛工大名電との熱戦に、本当に感謝したいです。