デノミを北朝鮮が実施したというニュースを目にしました。
「デノミ」という言葉は、正直なところ、私自身は数年前に大学院でようやく学んだ状態です。ただ、そのときの講義が強く印象に残っていて、今でもよく覚えています。
大学院では、今の「日本国」の負債総額の増加が、私たち国民にどのような影響をもたらすかを考える講義において出てきた言葉でした。
プライマリーバランスの悪化(赤字の増大)が鮮明になってきており、負債総額が日本のGDPの倍くらいに膨れ上がろうとしています。今の日本は、「コップの水が今にもこぼれようとしている状態」なのかもしれません。
日本では、戦後の混乱期にデノミを実施したそうです。国の借金が膨らむ一方で国民の個人資産が膨大にあるとされている状態を考えると、「国の運営者」からすれば、今は「ばかばかしい」と思えるようなことも、非常事態に至っては、非常に魅力的な「対症療法」になってしまうのではないかということでした。
デノミを実施する目的にはいろいろあると思いますが、必ず「建前」と「本音」がひそんでいると思います。大学院の講義の締めくくりにもありましたが、「常に問題意識を持つこと」を大切にしていきたいと思います。