以前に見学したときは小学生だったため、かなり記憶が薄れていたようです。それとも、30年の間に奈良の街もかなり変わったのでしょうか。
久しぶりに見る法隆寺と東大寺は、想像以上に広い境内の中にありました。両方ともきれいに整備されていて見ごたえがあるのですが、その立地からか、境内の雰囲気が異なっているのが面白かったです。
法隆寺は、奈良公園などから離れた場所にあるためか、純粋に「文化遺産の見学」を楽しもうとする雰囲気がありました。そのためか、外国からの団体客がいなければ、見学者はちらほらいる程度でした。
一方の東大寺は、奈良のターミナル駅近くにあり、奈良公園にも隣接しているような(現在の)好立地にあります。そのためか、境内の中は外国人だけでなく多くの日本人もいました。さらには、東大寺学園の新入生と父兄と思われる人も多く、かなりの賑わいでした。純粋に「文化遺産を見学する」というより、「休日の楽しみとして少し足をのばした」という気軽な雰囲気がありました。
もちろん私自身が見学した時間帯の問題もあるのでしょうが、なかなかにその違いは面白かったです。
それにしても、法隆寺にしても東大寺にしても、高層ビルを見慣れた現代の私たちが見て圧倒されるということがすごいと思います。