スタンダード・ナンバー

先日スーパーで買い物をしていたら、まだバレンタインデーが過ぎていないのに、すでに「ひな祭り」に関連する商品が並んでいました。店内に流れている曲も「明かりをつけましょ ぼんぼりに・・・」でした。


もう3月のイベントを意識していることに、ちょっと驚きました。しかも、デパートや人形店で早くから「ひな祭り」キャンペーンを展開するのならわかるのですが、スーパーでそんなに早くから「ひな祭り」キャンペーンを展開しても、果たして関連商品が売れるのだろうか、と思ってしまいます。

でも、そこはプロのなせるワザ、十分計算されているのでしょう。確かにバレンタインデーだと、どうしてもチョコレートだけになってしまいますし、しかも具体的な「アクション」が伴うだけに、ちょっと面倒くさい(?)イベントと言えそうです。でも、「ひな祭り」だと、仮にそれを祝う孫や娘がいなかったとしても、なんとなくその伝統的で華やかな雰囲気に気持ちが高揚し、自分で食べるための関連商品(和菓子など)を、思わず買ってしまいそうです。


それに、やっぱり伝統的なイベントだからでしょうか、「スタンダード・ナンバー」があるというのも、モノを販売する上で相当な強みになっているようですね。曲を聴くだけで、「もうそんな季節になったんだなあ」ということを実感します。だからクリスマスは日本でも圧倒的に浸透しているのに、ハロウィーンがイマイチ浸透しないのは、季節感をかき立てる「スタンダード・ナンバー」がないか、知られていないからでしょうか。

スーパーで買い物をするのも、おもしろいイベントですね。