人の話に耳を傾ける

尊敬する人、私淑する人がいる人は、幸運だと思います。自分の中に、しっかりとした価値観を醸成させながら生きていくことができると思うからです。


しかしながら、正直に言いますと、そのことによる副作用に最近悩んでいました。


私淑する人がいると、当然ながらその人の考えや教えを、自分自身の中で非常に重要な価値基準に設定します。そして、それが非常に素晴らしいものであるが故に、他のいろいろなものが受け入れがたくなってしまうことがあるのではないでしょうか。言い換えれば、最近の私は、少し依怙地になっていたのではないかと反省します。


例えば本を読んでいても、すぐに首を傾げたくなることがありますし、人の話を聞いていても、「それは違うんじゃないか」と(言葉にせずとも)ついつい突っ込みを入れてしまいたくなることが多くなっていました。


「すべてと和解する」


私淑する人の言葉です。やっぱりこうした場合にも、ヒントを与えていただいていたようでした。人の話を遮ったり、人に説教したりすることが、本来の目的ではありません。本を読んだり人の話を聞いたりすることで、もし疑問に思うことがあれば、そのようなきっかけを与えていただいたことに、まずは感謝しなければいけません。


目的を履き違うことなく、しっかりと仕事に生活に、取り組んでいきたいと思います。