21世紀のリーダー

先日まで日本に滞在していたブータンのワンチョク国王の人間性について、好意的に報道するニュースに多く触れました。テレビの画面を通して、その人間性の素晴らしさが伝わってくるようでした。


ブータンといえば、小学生のときに首都を暗記させられた際、「ブータン・チンプー」という語呂の良さでずっと暗記している人は多いと思います。最近では、「GNH(グロス・ナショナル・ハッピネス:国民総幸福量)」で印象付けられている人が多いと思います。そして今回、31歳の若き国王の人柄の素晴らしさから、より身近に、より好意的に、深く印象付けられた人が多いのではないでしょうか。


国王滞在中のアテンダント役を務めた日本の大学で教授職を務めるブータン人は、「世界のどこに出しても誇れる21世紀のリーダー」と満面の笑みをたたえ、誇らしげに語っていました。それはまさに、現在の日本のリーダーに対する日本人の見方とは対局に位置するような光景でした。


最近、韓国の音楽「K-POP」が日本中を席巻しているようです。しかも「K-POP」は日本にとどまらず、中国をはじめとするアジア、さらには欧米にまでその人気を拡大しているようです。そして、その「K-POP」人気を仕掛けている韓国最大の芸能プロダクションの社長が、先日日本のテレビに出演していました。


この人もなかなかにスマートそうな人で、しかも私と同じ世代の若者(?)です。「今後は『韓国だ、日本だ』というような一国ずつの経済圏にとらわれることなく、アジアを一つの市場ととらえた戦略を実現していきたい」という目標を語っていました。その姿は、まさに「21世紀のリーダー」の一人でありました。


日々変化していく現在において、世界中でさまざまなリーダーが活躍しています。日本のリーダーだけでなく、世界中のリーダーたちの動きにも注目しながら、未来に思いを馳せていきたいと思います。