「一食、二茶」

「環境」関連の出版物を見ていると、何度か目にする名前があります。「南方熊楠」です。

名前は聞いたことがありましたが、具体的にどのような功績があり、どのような人物であったのか、正直なところほとんど何も知りませんでした。

「縛られた巨人 南方熊楠の生涯」(神坂次郎著)という本でいろいろと知ることができ、またその内容のおもしろさに引き込まれていきました。

南方熊楠がロンドンに滞在していたとき、「一食、二茶」の日々が続いたとあります。そのような生活に身を委ねながらも、論文発表等を通して世界的な「大先生」になっていきます。そのすごさは、桁外れの博識とぶれることのない信念にあるようです。

最期まで「定職」につかず研究の日々を続け、最期まで「肩書き」をもたなかったようです。