日々、三省

論語に次のような言葉があるそうです。

「われ日にわが身を三省す〜伝へて習はざるか、習はざるを伝ふるか」
⇒「私は日に何度もわが身を反省する〜伝えられたのによくこれを習熟しなかったのではないか、よく習熟していないことを人に伝えたのではないか」


最近かじった論語の言葉を早速ブログに書くこと自体、まさに「習はざるを伝ふるか」に該当しているようですが、そのように反省する視点を持てることこそ、ブログと読書の効用なのかもしれません。


ブログは、「三省」に最適なツールであると思います。日記の形式をとりながら、ひょっとしたら誰かに見られるかもしれないという緊張感があるため、背筋を伸ばして言葉を選んでいくことになります。そのことが、自分勝手な世界から、多少なりとも自分自身を冷静に見つめ直し、普遍性のある世界へと、意識を広げていくことができるのではないでしょうか。

また、読書するということは、まさに人類の遺産に触れることができるわけですから、ずいぶん贅沢な趣味であるように感じます。こんなことなら、学生時代からもっともっと本を読んでおけばよかったなあと反省することしきり(三省?)です。


反省とは、過去を悔やむことではないようです。過去のことを顧みて、よりよい今を生きていこうとすることのようです。だからくよくよばかりしていないで、いつも前向きに取り組んでいきたいと思います。