起業することの最大の欠点

最近、「下座行(げざぎょう)」という言葉をよく目にします。自分自身、「下座行」が不足していることを無意識にも意識しているからでしょうか。


最近、起業することの最大の欠点は何かを考えました。「生活が安定しない」「仕事があるわけではない」「常に不安」…など、項目を挙げればきりがありません。けれども、最も根本的な欠点を挙げるとするなら、「自然と下座行を積む機会がほとんどない」ということにあるのではないかと思います。わざわざ叱ってくれる人はそんなにたくさんいるわけではありませんし、仮に叱っていただいたとしても、起業したあとではそれを拒否することが可能です。


つまり、意識して「下座行」を積もうとする人であれば、その機会はいつも目の前にあるのかもしれませんが、「下座行」から目を背けてしまっていては、その大切な経験をほとんどやり過ごすことができてしまうところに、起業することの最大の欠点があるのかもしれません。


自分自身、起業して以来、無意識に「下座行」から逃げてしまっていたためか、仕事を通して得るべき大切な経験を得ることができていなかったのではないかと反省します。もちろん、「下座行」をすることと卑屈になることとは似て非なることでしょうから、言うべきことはしっかりと言い、やるべきことはしっかりとやっていきたいと思います。


「下座行」から逃げることなく、問題意識を持って仕事に取り組んでいきたいと思います。