スキップ・ワン・ジェネレーション

少し前、吉野家HDの河村新社長の年齢が43歳ということで話題を呼びました。今まで吉野家HDのトップを勤めてこられた安倍社長が62歳ということなので、この事例はまさに「スキップ・ワン・ジェネレーション」と言えるでしょう。


さらにその少し前、ソニーの社長人事も話題に上りました。平井新社長は51歳、その前のストリンガー社長が70歳ですから、この事例も「スキップ・ワン・ジェネレーション」と言えるでしょう。


それ以外にも、例えばヤフーの宮坂社長(44歳)をはじめ、新聞等で上場企業における新社長の年齢を眺めていると、40歳代・50歳代の社長が意外と多いことに気づかされます。


やっぱり「今」という時代は、「激動の時代」なのかもしれません。当初、小さな影響力しか持たないのではないかと思われていた「情報革命」が、スティーブ・ジョブズ氏をはじめとする「革命児」によって、とんでもなく大きな影響力を持ってしまいました。そして、その「激動期」は、まだまだ続いていくと予感している人は多いのではないでしょうか。いや、「予感」というよりも、「激動期」の延長線上においてのみ、有望な事業、商品、サービスが見えてくるのかもしれません。


「ドッグ・イヤー」「マウス・イヤー」といった言葉が決して大げさな表現ではなく、まさに現在の「真実の姿」を表していると言えそうです。そんな「今」においては、目の前の変化があまりにも急激すぎるがために、逆に10年以上のスパンを意識した経営を進めていく必要があるのかもしれません。そうなると、どうしても40歳代、50歳代の新社長に委ねざるを得ないということでしょうか。


今後、いろいろな分野で、さらなる変革が進んでいくのかもしれません。そういった「激動期」を「眺める」だけでなく、自分自身もどっぷりと身を投じていけるようにしたいと思います。