宇宙船の旅行

スペースX社のCEO・イーロン・マスク氏が、世界の主要都市を1時間以内で結ぶ宇宙船計画を発表しました。この計画では、東京とホノルルまでは30分、東京とロサンゼルスまでは32分で移動することができるようになるということです。


イーロン・マスク氏が「月や火星へのロケットを製造するのなら、同じように地球上も移動しようじゃないか」と述べたということですが、まさに月や火星へ行くための宇宙船を、地球上の移動に活用することが狙いのようです。


正直なところ、月や火星へのいわゆる「宇宙旅行」にはあまり興味がないというか、あまりにも現実離れしていて「プラネタリウムで十分」と思っていた程度の私でも、この「宇宙船を、地球上の移動に活用する」という計画は、まさに発想の転換で、これはすごいことになりそうだと思いました。


地球上の移動のために、宇宙空間を最高時速約27,000kmで飛行するそうですが、以前就航していた超音速旅客機のコンコルドは最大巡航速度が時速約2,180km、通常の旅客機の最大巡航速度は時速約900km程度とされていることから、その速度はまさに桁違いだということがわかります。


もちろん、この計画を実現するためには、クリアしなければならない法規制等、たくさんの課題が横たわっていることでしょう。イーロン・マスク氏は「2022年以降の運用を目指す、料金は旅客機のエコノミークラス並みにする」と述べているそうですが、果たして実現することが可能かどうか。スティーブ・ジョブズ氏なき現在、世界中から注目されている起業家が、今後どのような世界を実現していくのか、注目していきたいと思います。