若い人から学ぶこと

最近、年齢的に私よりも若い方の本をいくつか読みました。「若い人って本当に残酷だなあ」と思いました。生きている時間は私より少ないはずなのに、私よりも遥かにたくさんの経験を積み、遥かに多くの人生を生きているという現実を目の当たりにしてしまうからです。


「人生の先輩」から多くのことを学ぼうとする素直な心、謙虚な姿勢は、とても大切だと思います。「人生の先輩」に憧れ、追いかけていこうとする姿は、人を成長する大きな原動力になると思います。ただし(私の場合)、「人生の先輩」と自分自身を比較するときに、「あの人は私より長く生きているし・・・」という割り切った見方をしてしまう落とし穴が、しばしば待ち受けています。


「人生の後輩」は、それほど穏やかではありません。「オレはあなたより短い時間しか生きてないけど、ずっと濃厚な人生を歩んでいる」という無言の声が、ビシビシと語りかけてきます。それは、ものすごく残酷なほどです。


若い方の年収や地位など、「所有物」に目を向けてしまうと、それは「嫉妬」であって、自分自身の成長にはほとんど意味がないと思います。でも、若い方の「時間密度」に目を向けると、それは痛いほど、私たちに重要なことを投げかけてきてくれるように感じます。


素直な心、謙虚な姿勢で、人生の先輩方、人生の後輩方から、たくさんのことを学んでいきたいと思います。