クライマックスシリーズ

日本のプロ野球が、クライマックスシリーズに突入しています。昨日は、パリーグ3位の千葉ロッテが1位のソフトバンクを破り、日本シリーズ進出を決めました。

パリーグクライマックスシリーズは、3位の千葉ロッテと2位の埼玉西武の試合から、「どちらに転ぶかわからない」熱戦が続いたようです。千葉ロッテ埼玉西武の試合は、2試合とも延長戦でしたし、昨日までの千葉ロッテソフトバンクとの戦いも、最終戦までもつれました。


ただ、残念だったのは、昨日の試合が7対0で、中盤である程度勝負が決まってしまったことでしょうか。それまでの一試合一試合が本当に「どちらに転ぶかわからない」熱戦であっただけに、勢いの差があったとは言え、パリーグ最後の締めくくりとなる試合が、あのような大差になったのは残念だったと思っている人も多いのではないでしょうか(もちろん、ロッテファンは大歓迎でしょうが・・・)。

プロ同士の戦いですので、素人の私でも「それほど実力差はない」と考えるところですが、では最終戦で大差がついてしまった原因はどこにあったのでしょうか。


「勢いの差」という言葉がすんなり出てくるように、「精神力」や「心」の状態が、結果に大きく影響してくることを顕わにした試合だったのではないかと思います。パリーグ1位のソフトバンクは、リーグ戦の最終試合において、確か最下位が確定していた楽天にあっさり負けていました。たまたま埼玉西武が直前の試合で引き分けて優勝を手にすることができましたが、「天下分け目の真剣勝負」において、ソフトバンクの選手に大きな気負いがあったことを感じさせる試合でした。


WBSで日本が二連覇したとき、決勝戦で決勝打を放ったイチロー選手が、「緊張感を楽しめる自分がいたことは、大きな成長だったと思う」といった内容のことを語っていました。昨日までのソフトバンクの選手は、「緊張感を楽しむ」という雰囲気が少し欠けていたような気がします。でも、それってかなり難しいことだと思いますが・・・。


技術だけでなく、「精神力」や「心」を鍛錬していかなければならないプロの仕事というものは、本当に大変なものですね。