四十の転職活動

昨夜、大学時代の友人から電話があり、転職が決まったということでした。知人のコネを使ったわけではなく、純粋に人材バンクを通して転職活動をしていたそうです。

しかも、なかなかよいポジションを与えられそうだとのこと。もちろん、新しい職場で仕事をスタートさせてからが大変だとは思いますが、40歳前後の転職活動は困難を極めると思っていただけに、とてもうれしい限りです。昨夜は赤飯でも食べたい心境だったのですが、赤飯はないので、普段は全くお酒を飲まないのですが、家でひとり、祝い酒をたしなみました。


日本では、「35歳」が社会構造的に一つの大きな区切りであると考えていました。35歳までに、ある程度自分自身の生涯を懸ける職業を見出し、「働く場所」を確保しておかないと、その後の経済的基盤を見失い、大変な目に合うというイメージです。

でも最近では、「新卒」から「勝負どころ」が始まっているようです。高卒であっても大卒であっても、およそ二人に一人の割合で就職先がない状況になっているようです。つまり、50%程度の確立で「就職できない事態」を覚悟する必要があるということです。私たちが「新卒」だった時代も「就職氷河期」と言われていましたが、現在はそのときよりもさらに厳しい状況だとのこと。むしろ、今までの就職活動とは全く異なる「新しい局面」を迎えていると言うべきなのでしょうか。


私も経営者の端くれとさせていただくなら、人を採用したくても採用する余力がなければ、この事態に何も貢献できないことが身にしみます。「自分が支えられない重荷は、支えようとしてはならない」という言葉があるそうです。人を採用することにおいても、財政的・事業的基盤のないまま、むやみに採用してはいけない、ということでしょうか。


一方で、雇用形態が変貌し、その荒波に振り回されるのは、いつも働き手である個々人のほうです。本当に大変な事態です。

そのような時代に、自分自身、どのように処していくべきなのでしょうか。「隗より始めよ」という言葉があります。「身近なことから始めよ」という意味と、「言い出した者から始めよ」という意味があるそうです。つまり、私自身、つべこべ言っていないで、「自分自身の取り組むべき仕事に、できることからしっかり取り組んでいけ」ということでしょうか。


反省、また反省です。何はともあれ、転職おめでしょう!!!