福島原発事故により、少なくとも原発は「御上に任せておけば大丈夫」という代物でないことだけははっきりしました。ひょっとしたら、「御上に任せておけば大丈夫」という考え自体が幻想で、私たち国民一人ひとりの考えや行動が、大きな力となって世の中を変えているのかもしれません。今回の事故は、惰眠を貪っていた私でさえ、いろいろなことに対し、問題意識、当事者意識を持つきっかけになっています。
このような意識を持とうとすると、気分的にすっきりしないことが多くなってきます。それは、必ずしもハッピーなことではないし、むしろ苦悩・苦痛が増えるだけなのかもしれません。でも、一つだけはっきりと言えることがあると思います。問題意識、当事者意識を持ち続けることによって、より密度の濃い時間を生きることができる、ということです。
40歳にもなると、自分自身の「残り時間」がとても気になってきます。やっぱり悔いなく生きたいと思いますので、密度の濃い時間を生きるべく、しっかりと問題意識、当事者意識を持ちながら、生活していければと思います。