「経済先進国」

最近、「経済先進国」という言葉によく触れます。英語で言うと、「Advanced Economies」になるようです。


「先進国」「発展途上国」という対の言葉で国を分類してしまうと、知らず知らず「先進国」が優れた国で、「発展途上国」は「先進国」よりも劣った国と捉えてしまいかねません。でも、「人」同士を比較することを想定するとき、全人格を比較することはできません。しかしながら、ある特定の分野の能力(英語力であるとか、営業力であるとか)は比較することが可能です。


国家も、やはり人と同じように「生物」としてとらえる必要があるということでしょうか。「生物」の個々の種類の存在意義を比較することはできなくても、ある特定の分野における比較は可能ですから(どの動物が最も足が速いかなど)。



「先進国」という場合、「経済における先進国」を指す場合が多いように感じます。そうであるならば、「経済先進国」=「Advanced Economies」は、実態を表した誤解の少ない言葉と言えそうですね。